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  赤湯  (akayu)

 

 

● 場 所 
大字野田字柴石に古くから開かれていた浴場。

● 歴 史
明治初期の『豊後国速見郡村誌』野田村温泉の条に、
  
赤湯、湯質鉄気ヲ混ス、疥癬(かいせん)諸症二亘シ、浴場壱ケ所、逆旅弐ケ所、
  浴客一○、大凡三百人(○は常用漢字になし)
とある。また同書蒸湯の記事に
 
以上赤湯、蒸湯ハ接近セルヲ以テ、浴客往来シテ浴スルナリ
とあるから、ここに記す赤湯は、風土記に記されている赤湯泉のことではない。柴石温泉場にあるむし湯横の浴場のことである。後世になって紫石の湯。柴石温泉などと呼ばれるようになった(→柴石温泉)。