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  馬場温泉

 

 

 

● 歴 史

大字鶴見馬場町(元鶴見村)、バス道路沿いに東面して建てられている。創設は古く、大正三年(一九一四)二月、大田町出身の千寿氏が中心となって土地の有志と相議。当時の朝日村の土地五万坪をえらび、一区三百坪毎の宅地を造成した。このとき千寿氏は海地獄の熱湯を引いて各宅地に給湯した。馬場町では、この引湯線から分湯して共有地に浴場を創設したのである。 当時の浴場は四隅に切石の柱を建て、その間をコンクリートで固め、窓と屋根をつけたものだった。当時としては珍らしい建物だったので、道行く人が目を見はったという。 今の建物は昭和五十年(一九七五)に改築したもので、一階は浴場。二階は公民館として利用されている。泉源は日本地熱で泉量は豊富。給水は夏は井戸水、冬は水道水を使っている。入浴料は、権利者は二〇〇円、外来入浴者は一人月五〇〇円である(西山太一氏による)。

場 所