上人本町一三-一九に東面して建てられている市有区営の浴場。創設は、南石垣にできた望洋泉より二年おくれ、昭和九年(一九三四)八月四日であった。この浴場は、当時の
石垣村長熊谷頼太郎外二五人の発起人が中心となって企画。土地の所有者山本伝次の寄付を受けて創設したものである。建物は壮麗な木造二階建で、一階は浴場、二階は集会場に利用されていた。この浴場は、当時南石垣にあった望洋泉とならんで石垣の二大温泉として知られていた。
今の浴場は、昭和三十四年(一九五九)年一月二十日、県の建築許可を得て寄付を採納し改築したものである。浴室は木造平屋建で瓦葺き、東面して建てられている。入浴料(昭和六二年)は月一人一、○○○円、何回はいってもよい。小学生以下は月五〇〇円。赤ん坊は無料。組合員以外は一回六〇円となっている。泉源は浴場に付属している。
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場 所