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  駅前高等温泉 (Ekimaekoutouonsen)

 

 

● 場 所 
別府市 駅前町13−14(元別府村-別府町)にある。(TEL 0977-21-0541) (地図、最下部↓)

● 歴 史
一名薬師温泉・駅前薬師温泉。いまは駅前高等温泉と駅前温泉(なみゆ)とからなる。
古くからあった浴場で、いまの建て物は、大正13年(1924)に二百余円を投じて建てられたという。何しろ鉄筋コンクリート造り二階建てであったため地域有志の大きな苦労があった。
浴場ができて3年目。昭和2年(1927)には、所有権を市に移管し、経営は北町がおこなうことになった。
昭和6年(1931)『温泉の別府案内』には、

薬師温泉、別府駅の東方一丁、駅前通に在る区営の浴場なり。浴舎は、瀟洒たる洋風二階建にして階下は男女湯に充て各々湯及び上等湯を設く。上等湯は有料にて湯瀧、蒸湯の外に泉浴あり。階上には食堂及び露台の設けあり。泉質は炭酸性単純泉にして無色透明なり。貧血、病後の衰弱に特効あり。

と記されており、昭和10年(1935)の『市勢要覧』には、

薬師温泉、別府巾北町上駅前、炭般性、単純泉無色透明、主冶効能関節リュウマチス、麻痺性疾患。

と話されている。戦後の建て物管理については、昭和57年(1982)約700万円かけて屋根の大修理をおこない、さらに昭和58年(1983)11月には、約700万円余、を投じて大改築をおこない岩風呂やあわ風呂の施設を充実させた。
ついで、昭和59年(1984)7月には広場全面を茶色のカラータイル張りの明かるい環境とし、正面には紫雲石を素材とした高さ1.3メートルの噴水式温泉飲み場を設置するために工事に着手して、同年8月10日には工事が完成した。(59.8.14大分合同新聞)
 浴場については、駅前温泉(並湯)は男女各1泓で計2泓。駅前高等温泉は、男女各2泓で計4泓であり、両者あわせて六泓からなる大浴場である。
なお、駅前高等温泉には、個室2.000円の宿泊施設と超音波気泡風呂とがある。経営は、高等温泉・駅前温泉ともに駅前町がおこない、管理人は2人宛3交替、週休の交替者一名の計七名で直接運営に参加している。

昭和59年当時は、入浴料は、1人1回100円、町内の者は1ケ月400円、別府在住の人は30枚券が1500円となっている。高等温泉には、個室2.000円、広問1000円の宿泊設備 あり。
上記あくまでも、59年当時価格にて、最新情報は以下

以上『別府温湯治場大辞典』項全文


● 現在
・年中無休(4・11月に各1回休あり)
・時間 24時間(並湯は6:00〜22:45)
・駐車場 駐車場あり(無料)
・宿泊の場合は1泊500円
・料金 入浴料(並湯) 大人100円、小学生以下50円
    入浴料(高等湯) 大人300円、小学生以下150円
・泉質 弱アルカリ性単純温泉、中性単純温泉
・風呂 内風呂 男女別内風呂
・露天風呂 なし
・休憩 広間(高等湯入浴者のみ、無料)、個室(入浴料込2時間600円)
館内施設 -
宿泊 素泊まり個室2500円、広間1500円(男性のみ)