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延寿泉 (Enjyusen)
● 場 所 大字別府字中町にあった浴場。
● 歴 史 一名満足(まんぞく)屋の湯。 明治41年(1908)の『別府温泉誌』に、
(上略)・・・浅利家の所有で、仝家の裏にある。元は一家の用ニ拵(こしら)へたものだったが、皮膚病や婦人病に特効があるとのことで、近隣は勿論、其他からも来浴者が多くなって、今は管理者に届けさえすれば誰人にも入浴させるようになった(下略)。
と記されている。泉質は炭酸泉であった。私有の温泉浴場で、一般に無料で入浴させた例はこれだけではなく、かなりな数にのぼっているのが別府温泉場の特徴である。