冨士見町一-一五(元別府村)にある。
この地域は、石垣原扇状地の末端に当り、古くから農耕地として利用されたところであったが、別府市街地の発展とともにしだいに住宅地化したところである。特に大正末期から昭和初期にかけて都市計画が完成し、冨士見通りが東西に貫通してからは急速に都市化し、浴場の必要性も生まれ、昭和十一年(一九三六)四月、白湯温泉より引湯した俵町温泉があり、古くからあった冨士見第一温泉とともに引用されていた。
戦後になって昭和二十五年(一九五〇)十二月、いまの浴場が創設され、冨士見第二温泉と名付けられ、俵町温泉は廃止された。
この建て物は、木造二階建て(一部鉄筋)で、一階は浴場として利用され、二階は、昭和二十六年(一九五一)七月十五日より公民館として利用されている。
経営は、市有組合営で、入会金は一、○○○円。一人五〇〇円、一世帯につき一〇〇円の基本料金を要することになつている(昭和五十七・六「富士見町創立五十周年記念」。
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場 所