一名鶯温泉・関の江温泉・北新田温泉とも言う。古市町北新田五番地(元古市村)にある。別府市最北端の浴場。
大正末期にできた浴場で、当時は国道東側(海岸側)にあった。建て物は、木造平屋建てトタン葺きの粗末なものであり、浴槽は男女各一泓であった。
昭和五十八年(一九八三)四月、国道一〇号線の拡幅工事で現在地に移った。
建て物は、鉄筋コンクリート造り二階建で一階は浴場。二階は一六畳敷きで集会所として使用している。入湯料は、一戸当り三〇〇円、他に一人当り二五〇円、つまり二人家族では八○○円というわけである。
泉源は大字野田ザボン園下にあり、給湯に当っては、市営温泉としては始めてのバルブ方式を採用、湯量の調節ができるようにしてある。
つまり、別府市ではかねてから懸案となっていた浜田、古市地区の温泉供給をスムースにするために配湯管の切りかえ工事をすすめ高架タンクに一たん貯蔵して配湯する施設を完成したため、湯量の調節ができるようになったのである。
このタンクは、浜田温泉・亀川駅前温泉・入江温泉・古市第一(鯖太子)温泉・古市第二(寿)温泉・古市第三(鶯・北新田)温泉などに配当することができる仕組みであるが、いまこれを利用しているのは、古市第一・古市第二・古市第三の三浴場である(高橋重行氏の教示による。
●
場 所