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  祇園温泉

 

 

 

● 歴 史

朝見三丁目九-五(元朝見村)にある。市有組合営の共同温泉。古くは現在地の南側、道路を距てたところにあったが昭和四十年頃(一九六五)現在地に移された。温泉は上原町の一の出泉源から給湯を受けている(昭和五十一年)浴舎は移転と同時に建てられ、階上は公民館として使用されている。 この付近は、古くから砥園社(八坂神社)にちなむ薬湯伝説が残されている。直接現在の祇園温泉と関係はないが、八坂神杜の縁起に記された伝説を抄録する。 八坂神杜(砥園杜薬湯伝説)……「大貴己命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこのみこと)が天下り、神通力を以って加持をし山神楽を奏したり、書夜の祈りをしていると、温泉より五色の煙が立ちはじめ、毒気が消減し薬湯となったので村人たちは大変よろこび、その温泉に入浴したところ、たちどころに治ったので、遠く近くから里人たちが集まってきた。 八坂神社と言うのは、朝見三丁目一三-一にある神社で、古名祇園宮(祇園宮)、祇園様とも呼ばれ素戔鳴尊(すさのおのみこと)・櫛名田姫(くしなだひめ)・大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)外七神が祀られている神社である。 養老元年(七一四)正月、山上に勧請され、その後建久三年(一一九三)朝見川畔の現在地に鎮座したという(「八坂神社」縁起)


場 所