浜町二二(元浜脇村)にある市有区営の浴場。東は海岸国道に接し、南は朝見川口の漁港に接していたが、今は川口港あとに市営住宅がある。
浴場付近はもと浜脇漁港のあったところだが、北側半分は大正末期に、南側半分は戦後になって埋めたてられた。
昭和初期になって、浴場が創設されたところは、大正末期に埋めたてられたところで、このあたりは地面を掘ればお湯が湧きだしていたという。
温度は四五度ぐらいで潮湯であったから満潮の時ははいれなかった。
しかし、当時の浴場建物は木造二階建のスマートなものであった。(友永安三郎氏)このころ別府は、観光産業を意識してか、次々と壮大な施設や建造物が生まれた。
大正十四年亀川海軍病院完成、同十四年鶴見園開業、昭和二年ひょうたん温泉完成、同二年亀川亀陽泉新築、同三年浜脇東西両温泉の合併と改築、同三年別府市公会堂落成などはその一例である。なおこの年中外産業博覧会があった。すばらしい日の出温泉ができたのも偶然ではない。
いまの建物は、昭和四十二年(一九六七)鉄筋二階建として完成したものであり、一階は浴場、二階は集会場として使用されている。
入浴料は一回二五円、二〇枚券五〇〇円である(友永安三郎氏の教示による)。
●
場 所