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  上原温泉

 

 

 

● 歴 史

古くは吉野湯。上原町一-三(元朝見村-別府村)にある市有組合営の浴場。ここに始めて浴場が設けられたのは大正八年(一九一九)ごろのことである。 当時は、藁葺きの小さな浴場を造り、温泉を引湯して村の共同温泉として利用していた。 そのころ浴場の付近は、原区字吉野町と呼ばれ、吉野桜がたくさん植えられていた。その後、大正末期の区画整理で吉野湯は廃止された。 今の浴場は、昭和三十一年(一九五六)創設された。宅地二〇八、〇四平方メートルの敷地に建てられた二九、四五坪の建物で、鉄筋コンクリート二階建、浴槽は男女各一泓、別に家族湯があった。創設に当っては、地元有志の物心両面にわたる献身的な奉仕があったという。二階の部分は、上原町の公民館として利用されている。これは昭和四十三年(一九六八)九月十八日起工、十月一日上棟、十一月五日竣工式がおこなわれたもので木造。施設としては、会議室、炊事室、事務室の三室および屋外便所、公衆電話などがある。温泉は一の出泉源から給湯している(昭和六十一年)

場 所