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  錦栄温泉

 

 

 

● 歴 史

光町二〇-一(元別府村-別府市錦町)にある。もと錦温泉と呼んでいたが、市区改正で、此花、栄、錦が一町になったため、この浴場を利用する栄町、錦町の旧町名を生かし錦栄温泉とした。 古くからあった浴場で、錦温泉時代は市有市営で引湯温泉であった。 当時の建て物は、木造平屋建の瓦葺浴場で男女各一泓計二泓の浴場であった。 いまの建て物は、昭和三十九年(一九六四)八月八日四九一万三、九八六円の費用を投じて完成したものである。 一階は、四二・六三坪、鉄筋コンクリート造りで浴場及び管理人宿舎となっており、二階は四二・六三坪で木造瓦葺きで炊事場、舞台などの設備があり公民館として利用されている。 経営面については、かなりむつかしい点もあるとみえ、光町自治会長野々下喜好さんは「現在問題となっているのは、二区と三区が共営する錦栄温泉の経営。年々利用者が減少しているうえ、温泉の温度が高いため必要以上の水を使用しなければならず、水道料がばかにならないとあって、経営は窮地に追い込まれている(昭和五十九・九.一一付大分合同新聞)という。 引湯は、此花・朝見・八幡・浜脇などとともに鶴見園泉源からおこなわれている。 入浴時問は、午前六時から午後一〇時三〇分まで、但シ一一時から一四時までは清掃のため入浴を禁止している。(昭和五十九年)なお、浴場前には霊潮泉の建て物を移転させて造った柔剣道会館がある。

場 所