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  中須賀温泉

 

 

 

● 歴 史

中須賀元町四(元北垣村)にある市有区営の温泉。 その創設は古く、石垣村時代明治末期とみられる。浴場の創設に当っては、溝口栄三郎の功労があった。 中須賀にある溝口翁功徳碑には溝口翁公徳碑 翁名康澄通称栄三郎、号淡水、豊後石垣村北石垣区人也。剛毅有気。本村会議員為本区長各数次、本村置漁業組合、本区作温泉浴場、皆翁熱誠首唱之所致也。是翁功徳之二三也。仰翁者相共醵金樹比碑、以族之皆日翁自今己後亦孜々尽力、不益棺不已也。可謂栄○今者甲乙来○喜而作 大正三年九月吉日 大江莫撰并書 賛同者 村長帆足蔵太 収入役鶴田定一 発起者石垣村北須賀 いまは、鉄輪より引湯している浴場で、中須賀元町、同本町区民が利用している。最近個人有の突湯増加で定住者の入浴客はやや減少したかにみえるが、大学生など寄留者が多いのでかなりの入浴者がある。 建て物は、もと平屋建ての木造家屋であったが、いまは鉄筋二階建(一部木造)で、昭和三十四年以後二階は老人センターとして利用されている。なお、温泉組合加入金は一世帯五、○○○円で入浴料は一人一ケ月五〇〇円、学生個人一人一ケ月一、○○○円(加入金なし)である。 昭和六十年四月二十一日、開設二十五周年記念祝賀会がおこなわれた。


場 所