● 歴 史
乙原谷温泉.原温泉(おとばるたにおんせん)とも言う。
乙原の南方乙原川に沿う自然湧出温泉。古くから浴場として利用された。
浴場は自然の岩盤を利用して造られており、浴舎は簡易な建て物である。
坂道を下って入浴する不便な一泓式の浴場ではあったが、農民にとってはかけがえのない浴場であり、今日まで長く利用されてきた。
昭和28年(1953)地すべり以後や温度が低下したことがあった。なお、浴場北側の横穴式洞穴では甘酒こうじなどの製造がおこなわれた。いずれにせよ長く残したい自然湧出の温泉である
(村田政弘広氏の教示による)。