一名御殿の湯。浜脇一丁目(元浜脇村)海岸埋立地東浜にあった和風御殿造りの浴場で浜脇有志の醵金によって建設されたもの。
昭和六年(一九三一)十一月三日の竣工である(昭和八、「別府市調」)。
構造は、砂湯浴場と普通浴場とからなっていたが採光が大へんよかったため、露天浴場のような感触があったという。
泉効については、関節炎や筋炎などに効能があったため多くの入浴客があった。しかし海岸埋立地にあった建物だったため、台風のために倒かいした。その後は都市計画の変更、泉源の枯渇などのため復興することはなかった。
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場 所