秋葉町二-一五(元別府村)にある。滝見温泉組合有組合営の浴場で、株主八人によって経営されている。
明治四十二年(一九〇九)五月創設された浴場。不老泉横に泉源があり、元不老町・高砂町を経て給湯されている。
創設当時の建物は、旧秋葉道(別府-原)にそい、水田の中にあった粗末な藁葺きの家であった。家の中から乙原の滝がながめられたことから滝見温泉と名付けられたという。
いまの建物は大正十五年(一九二六)十一月改築されたもので、当時はその大きさに目をみはったという。つづいて昭和二年(一九二七)には、貸本所「弘文堂書店」が秋葉通七丁目角に開業、しだいに多くの人が集まるようになり、入浴者もふえてきた(昭和二十一、二十二、二十三「毎夕新聞」)。しかし、戦後は著しく老朽化したため、昭和三〇一年(一九五六)大改装をおこない今日に至っている。
入浴料は、月一人六〇〇円。とび入りは一人一回五〇円(洗髪料こみ)である。
二階は秋葉町の公民館として利用されている。(川野勝資氏・麻生武夫氏の教示による)。
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場 所