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   八幡温泉

 

 

 

● 歴 史

朝見一丁目一七(元朝見村-別府村)にある。市有温泉であるが、八幡区・山田区・朝見区の共同温泉であった。 昭和八年(一九三三)一月、当時の三区有志の奔走により、山の手温泉株式会社より六、○○○円で泉源を買い入れて、工事に着手した。 その時、基礎工事に一、五〇〇円。雑費に五〇〇円を要して同八年七月一日竣工した。 明けて昭和九年(一九三四)八月、市に移管し市営の温泉となった。 同九年(一九三四)九月には、長松寺清雪和尚の筆になる記念碑が完成した。記念碑には、浴場建設の苦心やその経過、建設費用、建設役員一五名、管理者五名、工費寄付者六三名等の名が記され、最後に石工荒金庄助の名が記されている。 建設記念碑の南側には薬師を祀る石殿があるが銘文はない。 なお、この浴場は、西方山麓にあった朝見の湯が使用にたえなくなったため区民が協力して創設したものである。二階は、朝見一丁目一区の公民館となっている。 昭和五十七年(一九八二)、建物が古くなり故障が出はじめたため、同年二月から三月にかけて改装工事をおこなった。壁の塗り替え、女湯浴槽のタイル張替えなどをおこない、費用は二〇〇万円であった。当時の利用者は約四五〇人であった。


場 所