西温泉・ザッショウ原の湯・イワコシキの湯とも言う。湯山町イワコシキ(元野田村)の白土堀口近くにある区有の浴場で湯山西温泉組合が経営している。
古くからあった浴場で、明治以前の状況ははっきりしないが、大正から昭和初期にかけては、白土の堀口近くにあり硫黄分が多かった。その構造は、二・〇五メートル平方の噴気タンクに水を通し、加温し別の浴槽に流して入浴していたという。なお、当時浴槽は一泓で男女混浴であった。
しかし、当時の浴場は白土採取場に近かったため邪まになると言うので現在地に移転した(昭和四十年ごろ)。いまの浴舎は、木造平家建てで赤色セメント瓦葺きであり男女各一泓の浴場があり、北側には便所の設備がある。なお、付近には湯の花採取場がある。
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場 所